お知らせ / 公演情報

アントンクルー「リア王」

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アントンクルー第15回公演 『リア王』    http://anton-crew.com/

劇団アントンクルーが、劇団になる前の制作集団になる前の、立ち上げ当初は
ふくおか県民文化祭県民創作劇場のためにユニットとしてうまれた2000年の公演
「プラトーノフ」(作:アントン・チェーホフ)から、酒瀬川はたびたび出演しており
アントンクルーへの出演は

チェーホフ「プラトーノフ」(2000)
チェーホフ「かもめ」(2001)
パトリック・マーバー「クローサー」(2002)
テネシーウィリアムズ「バーサよりよろしく」(2002)
パトリック・マーバー「ハワード・キャツ」(2003)
岩井眞實「TENJINKI」(2004)
パトリック・マーバー「クローサー」(再演/2005)
チェーホフ「アントンクルーの三人姉妹」(2008)
チェーホフ「桜の園」(2011)

に続き、今回の「リア王」(2016)で、ちょうど10回目となります。
安永演出とはもう16年のお付き合い。
福岡で、海外の古典作品に正面から取り組み続けている劇団です。

ご来場、心よりお待ちいたしております。

 

作 : William Shakespeare
演出 : 安永史明

出演 :
岩井眞實  栃原純司  東是信
古賀今日子  酒瀬川真世  根岸美利
石橋半零(綜合藝能座家 下衆會)
稲口マンゾ  原大介(劇団天地)
大竹謙作(あなピグモ捕獲団)
梅田剛利(劇団翔空間 )
ハル秀島  鈴木新平(九州小劇場)

日時 : 2016年
2月26日(金) 19:00
2月27日(土) 14:00 / 19:00
2月28日(日) 13:00 / 18:00  (開場は開演の30分前)

会場 : ぽんプラザホール
料金 : 日時指定
一般 前売2,000円/当日2,500円
学生 前売1,500円/当日2,000円
ペアチケット 3,600円(前売のみ)

問合せ : 劇団アントンクルー
メール anton_crew@hotmail.com
TEL 090-7984-7632(矢野)
*日中は電話に出られない事がありますので
留守番電話になっております。

 

|||||||||||||||| あ と が き ||||||||||||||||

最後のアントンクルー「リア王」閉幕。
各回たくさんのご来場、ほんとうにありがとうございました。
早くに前売りが完売してしまい、当日券でもたくさんの方が
ご来場くださいました。本当にありがとうございます。

千穐楽のカーテンコールで代表の安永演出から
みなさまに「解散」のご挨拶がありましたように
アントンクルーは今回が最後の公演でした。

千穐楽のラストシーンあたりで急に
カーテンコールで安永さんに花束を渡すよう仰せつかり
劇団員を差し置いて私が?!と大慌て。

今回のリア王の座組の中で、アントンクルーの
最初の立ち上げの「プラトーノフ」上演にいたのは
安永先生と岩井先生と東さんと私の四人でした。
岩井先生は舞台上でラストシーンを上演中…東さんは
舞台裏さまざま担当しバタバタ・・・というわけで、
私が贈呈役のご指名を。

他の出演者に伝える暇もなかったので
カーテンコールの途中で私が突然に舞台から消え
他の役者はかなり動揺したみたい。そうですよね。
なんせ私も動揺しましたから。

贈呈のとき、なにか言わねばかしら?!
なぜ劇団員ではなく私から渡すのか、
アントンの軌跡とか、立ち上げに参加し今回で
10回目のアントン出演ですとかとかとか……

でも安永先生は表舞台に立つのを極力避けたい人。
長々とした挨拶やくどい説明などは嫌うだろうと判断し、
無言で陽気に渡してみたけれど、やはり最後くらい
何か言うべきだったかな…まだ今も考えたりしています。

アントンクルーという劇団が終わるということ。
私にとっては大きな大きな出来事です。
この私の芝居人生で若いうちから定期的に
古典作品に取り組む機会があったことは
本当にありがたく大きなことであり
安永史明という演出家との仕事は
いつの頃からか、演出 対 俳優 ではありながら、
こんなに大先輩(なんせ「先生」ですし)でありながら、
恐れ多くもどこか同志のような感覚で
毎回の現場に立たせてもらってました。

今回のリーガンを演じるにあたって
役づくりにも随分と手をやいたものの
「リア王」の中でのリーガンの役割
この座組の「リア王」で私が果たす役割
それらを重ねて積み上げた結果

【カタルシスはない。
うまく立ち回ろうとして立ち回ってるつもりで、
なにもかも中途半端だったねと言われればそうだろう、、、
と煮え切らない人生。
でもそのときどきはそれでも懸命なんだ。
発散せず地味に地道に。
カタルシスなんていらない。】

という心に落ち着いた。
ほとんどの役者はカタルシス大好きですよ。
少なくとも私は大好きですよ。ふふ。
舞台に立ったらありったけで魅せたいし
見せ場を作りたいし達成感がほしいし。

でも今回はあえて、抑えて
「自分の人生にカタルシスなんて見いだせずに
終わっていく人がほとんどじゃない?」
というところに着地した。させられたのかな。

ド派手に死んでく人だらけですしね。
姉は自分で短剣を胸に突き立てて自害
旦那も愛人も派手な殺陣のあとに死に
父と妹はお互いを見守りながらそばに寄り添い
美しく清らかに死んでいく。
リーガンは何も成し遂げられないままに毒を盛られ、
地味に地味に死んでいく。

そのせいか稽古の合間の休憩中や
小屋入りしてからもアップ時間などなど
夫に剣を向けた彼をド派手に切り殺し
毒を盛られたあと苦しみながらゾンビのように
奇怪な動きでド派手に姉に襲いかかったり
すべての台詞を発散方向で派手に振り撒いたり
とにかく休憩中にストレスを発散しまくってました。
舞台上でぐっと抑えるために
これがアントンの最後の作品になる
ということは実は全員には明確に知らされてなく
千穐楽公演前に安永さんからみんなに話があって
そのときに知ったというメンバーもいたはず。

私はそれこそ立ち上げからの付き合いですし
もっと言うと、安永さんとは高校生の頃からですから
この作品のオファーのときから知っていました。

それだけに
「淡々と脇で支えるようにきっちり仕事をしたい」
というそんな想いもあり、上に書いたようなことに
着地したのかもしれない。

劇団員でもないのに、立ち上げと最後の作品に
立てるなんてことがあるだろうか。
久しぶりの劇場舞台公演への出演が
この「リア王」であったことを
本当に幸せに思います。

最後、最後とは言いつつ、終わってみればやはり
こういうメンバーで真正面からシェイクスピアの台詞に
向き合い勝負できる機会なんて、ことに福岡では
なかなかないので、またやりたい!またやりたいよー!!!
なんかやろうよー!!!!と叫びながら解散した昨夜でした。
岩井先生のリア王が
稽古でもがいてもがいて、小屋入りが近づいたある日
爆発的にどーんとそこにリア王が存在した日。
ほんとに、明確に、きたー!リア王いるー!!
と思った日がおとずれたのです。
それから公演までどんどん先生がリアになったく。
劇場ではずっと舞台降りてるときもリアにしか
見えなかった。俳優岩井の集大成を同じ舞台上で
味わわせていただきました。
岩井先生とも「プラトーノフ」から15年以上…
栃原先生も東さんも制作の矢野ちゃんも川中さんも
アントン古株メンバーは本当に長い付き合い。

最後の最後まで傍若無人なわたくしめを
メンバーとして迎えてくれて
本当にありがとうございました。

長生きしましょう。
生きてまた会いましょう。

 

 

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