平成25年度博多座 市民檜舞台 川上音二郎生誕150年企画公演
「川上音二郎・貞奴物語」
2010年に上演の「川上音二郎・貞奴物語」が好評につき、再演決定
原案/共同脚本:長谷川法世
演出 :伊集院晃生(アクティブハカタ)
主演/共同脚本:大塚ムネト(ギンギラ太陽’s)
企画・制作:「川上音二郎・貞奴物語」制作実行委員会
2013年12月18(水) 会場:博多座
出演予定だった女優さんが突然、他界されました。事故でした。
それから数日後、この舞台への出演のお話をいただきました。
頭も心も整理がつかないまま、それでもお断りするなんていう選択肢は
わたしには思い浮かびませんでした
しっかりと責任を果たすこと。短いシーンでもそこに人生があること。
なんでもない役なんて存在しないということ。流さない、流されない。
自分が出演するどのシーンもどの台詞もすべて間違いなく
必要だと感じてもらうこと。
ひとつひとつそれを「私が」演じること。私であること。
しっかり見ていただくこと。
本番が終わるまでは稽古場では「代役」という言葉、意識を持ち出さないこと。
稽古のはじめから居たように芝居を仕上げること。
それをきちんと果たした上で
「この役を本田さんが演じるところを見たかったね」
とお客様に惜しんでいただけたら。 それが私にできるすべてでした。
稽古合流から小屋入り、楽屋、本番の上でも
何から何まで先輩方に支えられっぱなしでした。
親しい方々からもたくさん励ましいただきました。
今はただただ感謝ばかりです。
ありがとうございました。