日記

ピーター・ブルックの通信講座。

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いや、通信講座じゃないけどね。観てきたぞ。
映画「ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古」
http://www.peterbrook.jp/sp/

これだけは見逃すわけにいかなかった。
今、これを、観たかったんだ、まさに。
そしてやっぱり観て良かった。

たくさん頷きながら、唸りながら、うねりながら観た。
2012年の映画だけど、日本公開が、今、で、良かった。
日本で公開されて良かった。今、これを上映してくれて、ありがとう。
確認と気づきと見直しと発見と…

たち戻りたいし、立ち向かいたいし、前進したいし、挑戦したい。
こういうことを試せる「場」がほしい、と強く強く思う。
自分で作るしかないのかもしれないけれど。

探究心、感じる力、幸福感、静かな意志、沈黙とテンポ…ただただ「純粋に」追い求める姿勢。

そんな俳優だけが集まって純粋に探究する「場」がほしい。
そんな演出家が幸福な実験を繰り返す「場」がほしい。
ぜんぜん高尚なことじゃなくていい。

ただただ追い求めることに純粋に向き合い、ある瞬間に立ち会えるかもしれないワクワクを
高いところで共有できる「場」。演じることを純粋に楽しむことができる場。
ちっぽけな自己顕示欲もわざとらしさもない、子どもみたいに目の前で起こる瞬間に没頭する時間。

公演の稽古でもワークショップでもそういう「場」に出逢えたときの喜びったら。
……映画の主旨とは少し離れたところのことだけど。

いま、自分にできること、できないこと。
ひとりでもできること、ひとりではできないこと。

ここのところ頭をぐるぐるしてるいろいろがまた少し明確になってきた気がする。
考えても仕方ない、と言われた気がする。
ただただ動いて、感じて、今の自分の基準を上げてく。

真実に出逢う最後の瞬間。

―幕―

一瞬の静寂。

そして、ため息。
もしくは、爆発。

ちょっと気持ち落ち着けて
カフェーでパンフレットを読む。

酒瀬川真世 さかせがわまよ official site